自分で慰謝料金額の交渉する際の注意事項とよくある失敗
やはり多いのは、請求者の勢いに負けて、過大な金額を支払うことに合意してしまうケースです。中には、請求者以外の第三者が交渉の場にいて、「誠意をみせろ」と脅してくることもあります。弁護士に依頼することで大事になるとお考えになる方もいらっしゃいますが、「大事」になることはありません。弁護士費用は発生しますが、ご自身の心と必要以上の慰謝料の支払いを防止するために、弁護士への依頼ないしは相談をご検討ください。
次に多いのが、相手を怒らせてしまいその後の交渉に影響が出てしまうケースです。請求者は執拗に謝罪・反省の態度を示せと求めてくることがあります。その態度に非がこちらにあるとしても・・・と怒りがこみあげてくることもあると思います。謝罪の姿勢を示しながらも適正な慰謝料額に落ち着けるというのは、存外難しいものです。
この記事の執筆者
あい法律事務所
弁護士
山口 恭平(Yamaguchi Kyohei)
取扱分野
家事案件(離婚・男女問題、相続)
経歴
法政大学法律学科卒業後、早稲田大学大学院法務研究科に進学。卒業後、平成26年に弁護士登録。同年のぞみ総合法律事務所入所。平成29年にあい法律事務所入所。平成30年同事務所にてパートナー就任し現在に至る。