不倫相手の女性へ内容証明を送り慰謝料請求に成功した上で、夫との間で誓約書を作成できた事例
依頼者と相手方について
相談者 妻 年齢30代
相手方 夫 年齢30代
浮気相手 年齢20代
ご依頼の想い
たまたま夫のスマートフォンをみたら、女性と親密なやり取りをしているのが見えしまいました。まさかとは思ったけれど、どうしても気になるので、探偵に調査をしてもらったら、会社の女の子と不倫していることが明らかとなってしまいました。この先も不信感を抱かずに添い遂げられるかは不安はあるけれど、子どももいるし、夫への愛情がなくなってしまったわけでもないので、今後、安心して家族関係を継続できるようにしたい。
ただ、女性のことは許せないので慰謝料請求はしたいし、会社を辞めてもらいたい。自分で夫と話し合いをしても、うまく言いくるめられてしまいそうなので、専門家の方に間に入ってもらいたい。浮気相手への請求も自分でするのは、怖いし、怒りがこみあげてきてまともに話せなそうなので、代わりに話をして欲しい。
解決の内容
ご主人との話し合いと不倫相手への請求は打ち合わせの結果、同時に進めることとなりました。 ご主人に対しては、相談者様のご希望で、私からご主人への手紙(不倫していることを知っていること、直ちに離婚ということではなくバレたことを踏まえてご主人の意向をお聞きしたいこと、浮気相手とは今日から一切連絡を取らないでいただきたいこと等を記載したもの)を相談者様からご主人に渡していただくことになりました。この手紙を受け取ったご主人から連絡がありましたので、事務所に来ていただきお話をいたしました。
当初は、証拠があるのか等、高圧的な態度で話していたご主人でしたが、丁寧に状況を説明し、その態度のままでは多くのものを失いますよということを理解してもらえるよう話し合いをしたところ、ご主人から「心を入れ替えて、早期に妻の信頼を回復できるよう精いっぱい努力したい」との言葉をいただけました。
ただ、これだけでは、相談者様も不安が残りますので、後日、相談者様も来ていただいたうえで誓約書を作成することにしました。相談者様と打ち合わせをした結果、誓約書は、今後の不倫を防止するための条項とこれまで不満があったけど言えなかったことを盛り込んだ内容となりました。誓約書に双方から署名捺印をいただく当日は、ご主人からも今後はこうして欲しいという要望がありましたが、相談者様もそれで円満な家庭をとりもどせるのであれば、ということで、追加で盛り込むことになるなどもありましたが、無事に誓約書を作成することができました。
不倫相手には、内容証明で不貞を理由に慰謝料請求をする旨の通知を送りました。その中には、会社を辞めてもらいたいということを求める内容も記載されています。内容証明を受け取った不倫相手から連絡がありました。不倫相手は、当初、不貞の事実は認めていたものの、会社をやめることはできない、払うお金もないということを主張していました。
しかし、そのような主張を続けていても不倫相手にとってデメリットの方が大きいということを何度も説明した結果、会社をやめること、請求していた金額よりは少なくなりましたが一括で慰謝料の支払いを受けることができました。
弁護士からひとこと
誓約書が円満な夫婦関係を守る御守りのような役割を果たしてくれたらと思います。
- 婚姻関係破綻後の不貞であると主張する不倫相手に対して、損害賠償請求を提起し、慰謝料200万円を獲得した事例(香川県在住)
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- 「夫と二度と会わない」と浮気相手が誓約し、和解での120万円を獲得できた事例
- 資力が乏しい不貞相手から相当額の不貞慰謝料を獲得できた事例
- 不貞相手の女性の夫から高額の慰謝料請求をされたが、弁護士の交渉により大幅な減額できた事例
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- 資力がないと主張する相手方から100万円の慰謝料を獲得した事例
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- 200万円請求されていた不倫の慰謝料を50万円に減額した事例
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この記事の執筆者
あい法律事務所
弁護士
山口 恭平(Yamaguchi Kyohei)
取扱分野
家事案件(離婚・男女問題、相続)
経歴
法政大学法律学科卒業後、早稲田大学大学院法務研究科に進学。卒業後、平成26年に弁護士登録。同年のぞみ総合法律事務所入所。平成29年にあい法律事務所入所。平成30年同事務所にてパートナー就任し現在に至る。